まだ何者でもない

実は今、民事訴訟を調整していて昨日は弁護士さんに会いに行くため有給を取りました。
「優秀で野心家」と紹介されて会った弁護士は、自分のやり方に絶対の自信があって、
論理的な説明は確かに説得力もあり、しかし反面、クライアントが感じている不安を想像できない、つまり相手への配慮ができない、そんな人でした。

そういう人には、相手の話を理解し、賛同しながら、笑顔を交えこちらからの質問をジャブのように返して行く。
僕は人に合わせることに長けていると思います。
これが僕のやり方で、結果今回の訴訟はおそらくうまく行くだろう、と安心して弁護士事務所を後にしました。

んで、その後都内の図書館で夜まで勉強。
図書館には色々な人がいて、左隣の席の童顔小柄な女性は刑法の本を何冊も積み上げて勉強していました。
なんとなくミスマッチな気がして、それでも近くでやっていたビアガーデンにも行かずに夜まで勉強する姿勢に好感を持ちました。
はたまた、右隣ではブツブツ言いながらたまに癇癪みたいに頭をぐしゃぐしゃとやっている男性。
ずーっと、英語でメールのやり取りをしていた様子でしたが一体何してたんだろう。。

21時を回り、席を片付けて図書館を出るため下り階段を降りていると、そんな時間から図書館に入って行く人もちらほらといます。
皆、仕事帰りの様子だけど金曜日の夜に繁華街ではなく、こんな静寂の空間で過ごす人もいるんだなあ、と。

皆、何者かになりたくて学んでいる。
今、現在仕事があっても、まだその先に「何者」かになりたいという夢がある。
そんなことを感じた新鮮な夜でした。

かくゆう僕も、好奇心とエネルギーと恥だらけだった20代を経て、30代になった今もまだ「何者でもない」と感じています。
まだまだ、好奇心が湧いてくるし、視野はどんどん広くなっていろんな世界が見えてくるから、なりたい自分もどんどん変わる。
年齢を重ねると世間体とか気になってきちゃいますが、そういう変化を楽しめることはいいことだよなあ、と思っていたいのです。

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